不眠

2026年01月12日 07:30

不眠と大脳辺縁系の関係

――「眠れない」の正体は、脳の警報が鳴り止まないことだった



「疲れているのに眠れない」人が増えすぎている
• 布団に入ると目が冴える
• 夜中に何度も目が覚める
• 朝4〜5時に起きてしまい、そのまま眠れない
• 寝ても「寝た気がしない」

これらの不眠に共通しているのは、
体が休めていないのではなく、脳が休めていないという点です。



不眠は「自律神経の問題」だけでは説明できない

不眠=自律神経
そう説明されることが多いですが、実はそれだけでは足りません。

本当の核心は
**大脳辺縁系(感情と生存を司る脳)**にあります。



大脳辺縁系とは何か?

大脳辺縁系は、ざっくり言うと
• 危険か安全かを判断する
• 感情を生み出す
• 生き残るための反応を決める

いわば
**「命を守るための警報装置」**です。

この警報装置が「今は危険だ」と判断している限り、
脳は絶対に深く眠らせてくれません。



なぜ大脳辺縁系が過剰に働くのか?

原因は一つではありません。
• 長期間のストレス
• 痛みや不調が続いた経験
• 強い不安・緊張
• 我慢を続けてきた生活
• 「ちゃんとしなきゃ」が強い性格

こうした状態が続くと、大脳辺縁系はこう学習します。

「いつ何が起きるかわからない」
「常に警戒しておこう」

結果として、
夜になっても警報が解除されないのです。



不眠の正体は「脳が安全だと思えていない」こと

ここがとても重要です。

不眠の人の脳は
**「眠れない」のではなく、「眠らせない」**状態。
• 寝る=無防備
• 無防備=危険

大脳辺縁系がそう判断している限り、
体がどれだけ疲れていても、眠りは浅くなります。



なぜ薬やサプリだけでは改善しにくいのか?

睡眠薬やサプリは
脳を一時的に抑えることはできます。

でも、
• 警報が鳴り続けている
• 危険だという誤認識が残っている

この状態が変わらなければ、
やがて効果は弱くなり、
「飲まないと眠れない」状態になりやすい。



本当に必要なのは「脳への安心入力」

不眠改善の本質はシンプルです。

大脳辺縁系に「もう安全だよ」と伝えること

そのためには、
• 体からの安心感覚
• 呼吸・内臓・頭の緊張の解除
• 脳が警戒を解ける身体状態

これらを身体側から脳へ入力していく必要があります。



「考え方を変える」では、脳は納得しない

よくあるアドバイスに、
• 気にしない
• リラックスしよう
• ポジティブに考えよう

がありますが、
大脳辺縁系にはほぼ効きません。

なぜなら大脳辺縁系は
言葉よりも「感覚」を信じる脳だからです。

不眠は「性格」でも「根性不足」でもない

これは声を大にして言いたい。

不眠は
あなたが弱いから起きているわけではない。
• 脳が真面目に働きすぎただけ
• 生き延びるために頑張りすぎただけ

ただそれだけです。



眠れるようになる人に起きている変化

改善していく人に共通するのは、
• 「安心感」が体に戻ってくる
• 呼吸が自然に深くなる
• 頭が静かになる
• 夜が怖くなくなる

結果として
眠ろうとしなくても眠れるようになります。



まとめ
• 不眠の核心は大脳辺縁系
• 眠れないのではなく、眠らせてもらえていない
• 脳の警報を解除するには「感覚」から
• 安心は、考えるものではなく、感じるもの

もしあなたが
「何年も眠れない」
「検査では異常なし」
「薬に頼りたくない」

そう感じているなら、
それは脳の誤作動が続いているサインかもしれません。

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